現実はやさしい
「仕事」って「仕事」なんだな、って思い起こされた昨夜。
好きな人って、思うよりも、会うほうが、現実になるほうが、ずっと楽だなあと思った昨夜。
どんだけわたしは、好きな人を思い続けてばかりいる生物なのだろうと思った。
だけど、その人の目の前からわたしは去って、そして、東京から、もっともっとまた遠くに戻って日常になってしまったら、また「思う」という不毛な旅を、わたしはきっと始めてしまうのだろうか。
おわりのはじまり。
「現実」は、とてもやさしい。
「現実」以上でも以下でもないことを教えてくれるから。
現実があれば、その人をハグしたり、触れたり、独占したいと思うことはなくなる。
でも、現実じゃなくなると、頭のなかがその人をどうにでもしたりされたりしてしまって、頭の中で急速に進んでしまったものはもう、現実に戻ることができなくなってしまう。
でも、現実があれば、自分もそれ以上でも以下にもつくろうことはできないし、相手のそれだって受け入れるしかなくなって、頭の中では選択肢は無限大でわたしを苦しめるけれど、現実はやさしい。